歯周病の治療について

当院では歯周病の治療を行っております。
歯周病は、歯周病になった後に治療を行うだけでなく、その後のメインテナンスが非常に重要です。
メインテナンスについては「虫歯・歯周病の予防」でご案内しています。
合わせてご覧になってください。

また、当院では口腔外科専門医が在籍しております。
歯周病が進行してしまい、外科処置が必要な場合にも、専門医が対応しています。

思いあたる症状をチェックしましょう!

  • 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
  • ブラッシング時に出血する。
  • 口臭が気になる。
  • 歯肉がむずがゆい、痛い。
  • 歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
  • かたい物が噛みにくい。
  • 歯が長くなったような気がする。
  • 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。

上記の項目3つあてはまる

油断は禁物です。ご自分および歯医者さんで予防するように努めましょう。

上記の項目6つあてはまる

歯周病が進行している可能性があります。

上記の項目全てあてはまる

歯周病の症状がかなり進んでいます。

歯周病の治療の流れ

1.X線診査、歯周検査(1回目)

  • まずX線撮影と歯ぐきの状態のチェックを行い、大まかな歯周病の状態を把握します。
  • 歯周検査により、歯周ポケットやプラーク(歯垢)、歯ぐきの出血などを詳細に確認します。

2.ブラッシング指導

  • 現在使用している清掃器具(歯ブラシ、歯間ブラシなど)とその使い方を確認し、どのように改善していくかを一緒に考えて指導させて頂きます。
    (これは、その後も継続的に行っていきます。)

3.スケーリング(歯石取り)

  • 直接見える部分の歯石を取り除き、同時に普段歯ブラシが届かないような細部まで汚れを取っていきます。
  • 通常、上顎と下顎に分けて歯石取りを行うので、回数は2回かかります。

4.歯周検査(2回目)

  • スケーリング終了後、歯周病がどの程度改善したかを再評価します。
  • もともと歯周病が軽度か、もしくはスケーリング等によって十分な 改善が得られていれば、この時点で歯周病治療は一旦終了し、メインテナンスに移行します。
  • 歯周病の治癒が不十分な箇所があれば、次の処置に移行します。

5.ルートプレーニング(歯周ポケット内の歯石取り)

  • 歯周ポケットが深い所に対し、専用の器具を用いて歯周ポケット内の歯石を除去していきます。
  • 同時に、歯周ポケット内にプラークや歯石がたまりにくいよう、歯根の表面を綺麗にします。
  • 状態によって、何回か回数がかかります

6.歯周検査(3回目)

  • ルートプレーニングによる歯周病の改善度を再評価します。
  • この時点で歯周病の改善が十分であれば、歯周病治療は一旦終了し、メインテナンスに移行します。
  • まだ歯周病の治癒が十分でない所があれば、患者さんとの十分な カウンセリングののち、次の処置に移行します。

7.歯周外科治療

  • 歯ぐきを切開して、歯根表面の清掃と歯の周囲の炎症の除去を直視下で行います。
  • 状況に応じて、骨が溶けてしまった部分 への骨の移植や、組織再生材料を用いた歯周組織再生療法を行うこともあります。
  • 術後は、術後感染の予防管理等を行いながら、歯周組織の治癒を待ちます。

当院の口腔外科治療については「口腔外科」でもご案内しています。

8.メインテナンス

  • 歯周病治療の処置が一通り終了した後も、歯周病の管理は継続します
  • 歯ぐきに異常がないかの確認や、専門器具を用いたクリーニングのために、定期的なメンテナンスでの通院をお勧めしています。
  • それぞれの患者さんの状況に合わせて、メンテナンスを行う間隔をご提案させていただきます。(1~6ヶ月に一度)

このように、歯周治療は時間と回数がかかります。
虫歯など歯の治療が必要な場合は、同時進行で出来るだけ効率よく進めていきます。

メインテナンスについては「虫歯・歯周病の予防」でもご案内しています。
合わせてお読みください。

このような症状でお悩みの方へ

次のような悩みをお持ちの方は、是非一度当クリニックまでご相談ください。

  • 歯ぐきから出血する
  • 歯がグラグラする
  • 口臭がある